写メ日記

4日

2026/02/15 17:58:17


今日は、視線の温度を強く感じた一日だった。

スタジオの空気は、いつもより静かで、
そのぶん、息づかいまで届いてしまいそうで。

衣装の隙間から触れる空気に、
自然と身体が敏感になっていくのがわかる。

撮影が始まると、
近づく距離に、心臓の音が少しだけ速くなる。

指先が触れるたび、
ただの演技じゃない何かが、
ゆっくりと内側に広がっていく感覚。

見られているのに、
目を逸らせない。

むしろ、
見ていてほしいと思ってしまう瞬間があって。

その視線の中で、
自分の輪郭が少しずつ溶けていくような、
甘い錯覚。

息が重なる距離で、
ふとした間に生まれる沈黙が、
言葉よりも濃くて。

カットがかかったあとも、
熱の名残が肌の奥に残っていて、
すぐには戻れなかった。

メイクルームの鏡に映る自分は、
少し潤んだ目をしていて、
知らない表情をしていた。

夜風に触れたとき、
ようやく現実に戻ったけど、

まだどこかに、
あの温度が残っている。

今日の私は、
少しだけ、欲張りだったかもしれない。

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