写メ日記

4日

2026/02/15 17:58:17|コメント:0件


今日は、視線の温度を強く感じた一日だった。

スタジオの空気は、いつもより静かで、
そのぶん、息づかいまで届いてしまいそうで。

衣装の隙間から触れる空気に、
自然と身体が敏感になっていくのがわかる。

撮影が始まると、
近づく距離に、心臓の音が少しだけ速くなる。

指先が触れるたび、
ただの演技じゃない何かが、
ゆっくりと内側に広がっていく感覚。

見られているのに、
目を逸らせない。

むしろ、
見ていてほしいと思ってしまう瞬間があって。

その視線の中で、
自分の輪郭が少しずつ溶けていくような、
甘い錯覚。

息が重なる距離で、
ふとした間に生まれる沈黙が、
言葉よりも濃くて。

カットがかかったあとも、
熱の名残が肌の奥に残っていて、
すぐには戻れなかった。

メイクルームの鏡に映る自分は、
少し潤んだ目をしていて、
知らない表情をしていた。

夜風に触れたとき、
ようやく現実に戻ったけど、

まだどこかに、
あの温度が残っている。

今日の私は、
少しだけ、欲張りだったかもしれない。

3日

2026/02/07 12:18:04|コメント:0件


目覚ましが鳴る前に、体が先に起きていた。
シーツの中で小さく伸びをすると、昨日の名残が、じわっと奥から返事をする。嫌じゃない。むしろ、思い出されるのを待っていたみたい。

シャワーを浴びながら、目を閉じる。
水音に紛れて、呼吸が少しだけ乱れる。
撮影のとき、カメラが近づくあの距離。視線が絡んだ一瞬。
「ここ、ちゃんと映ってるよ」
耳元で囁かれた声が、まだ皮膚に残っている気がした。

今日は打ち合わせだけのはずなのに、下着を選ぶ手がいつもより慎重だった。
見せる予定はないのに、きれいに整えてしまう自分がいる。
その無駄な準備が、少しだけ背徳的で、好き。

スタジオでの会話は淡々としていた。
でも、スタッフさんの視線が一瞬だけ私の首元に落ちたのを、見逃さなかった。
何も言われない。だからこそ、想像が勝手に膨らむ。

帰宅して、ベッドに腰を下ろす。
指先で太ももをなぞると、自然に力が抜けた。
仕事なのに、演技なのに。
それでも体は正直で、ちゃんと覚えている。

私はカメラの前で、何かを差し出している。
それが演技なのか、本音なのか、境目はもう曖昧。
でも、その曖昧さに触れられる瞬間が、一番…熱い。

電気を消して、目を閉じる。
次の撮影では、もう少しだけ、私の内側を見せてもいいかもしれない。
誰に、というより——私自身に。