朝起きて、またかって思う。
隣に誰かいることもあれば、いないこともある。どっちでも、そんなに驚かなくなった。
昨日のこと、ちゃんと覚えてるけど、細かい会話は思い出せない。
名前も、ちょっと曖昧。
でもその場の空気とか、距離感とか、そういうのだけは妙にリアルに残ってる。
別に寂しいわけじゃない。
むしろ、ひとりでいるより楽なときもある。考えなくていいし、余計なことも聞かれないし。
昼間は普通に仕事して、普通に笑ってる。
周りから見たら、たぶんごく普通の生活。
自分でもそう思う。
でも夜になると、なんとなく誰かといたくなる。
理由はよくわからない。
ただ、静かな部屋にひとりでいるのが、少しだけ落ち着かない。
スマホ開けば、連絡取れる人はいる。
深い関係じゃなくても、「今から会える?」って言えば来てくれる人。
そういうの、楽だなって思う反面、
どこかで「これでいいのかな」って思う自分もいる。
帰り道、ふと我に返る瞬間がある。
さっきまでの時間が急に軽く感じて、
逆に、自分のほうがちょっと重くなる。
でもまた夜になると、同じこと繰り返してる。
やめようと思ったこともあるけど、続かなかった。
たぶん、何かを埋めてるんだと思う。
でも、その「何か」が何なのかは、まだわかってない。





